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笹 今日のゲストは前回に引き続き、関口誠人さんでーす!
関口 こんばんは!
笹 前回いろんな貴重なエピソードを伺ったわけですけど、
Lucky Chanceをもう一度ということで、
今回もいろいろな秘密に迫っていきたいと思います。
周りのメンバーの遅刻が原因で怒ってC-C-Bを脱退した関口さんですが、
その後もソロでも快進撃を続けていかれます。
本当にですね、映画に主演したり、小説を書いたり、
ニュージシャンの領域(エリア)からはみ出したご活躍をされていたわけ
ですけれども、今日はソロとしての関口さんに迫っていきたいとおもいます。
まずは主演された映画、(※1)「微熱少年」。
僕はあの映画結構好きなんです。もともと松本隆先生の大ファンなので。
関口 ウケるのがね、「微熱少年」の試写会の時となりに松本隆さんが座って
たんですよ。
それで映画が終わったあと「冒頭の部分をなんで白黒にしたのかな?」
って言ってるんですよ。自分で(笑)。なんじゃそりゃー!みたいな(笑)。
笹 あはは。そういえばあの映画には、唐突なシーンがありますよね。
そこが味になっているとも思いますが。
いきなり細野さんが銀河鉄道の車掌になって出てきたり(笑)。
当時20代後半だった(※2)広石武彦さんが回想シーンで中学生の役を
やってるのも凄いです。
関口 そうそう(笑)。その後ね、「天河伝説殺人事件」っていう映画も
あったんですよ。
榎木孝明さんと、財前直美さんが主演の。僕が主題歌を歌ったんですけど。
それが市川昆監督なんですよ。巨匠なんですけど。
そのときにもやっぱり僕の隣に座ってるんですよ。試写会のときに。
それで映画終わってスクロールしているときに、
「関口君、ごめん失敗作だ」って言ってるんですよ(笑)。
笹 うそー!?(笑)
いいんですか?放送しちゃっても。
関口 いいんじゃないですか?(笑)
笹 でもヒットしましたよね?
関口 映画としてはそんなに・・・。
笹 関口さんが歌った主題歌(「天河伝説殺人事件」)は大ヒットしたわけです
けれども。
まずは「微熱少年」ですけれども。
「微熱少年」を久しぶりに見たのですが、若き日の関口さんって
(※3)大槻ケンヂさんにソックリですよね。
関口 痩せてたときの。
笹 だから、いまどきのヤングが見たら「オーケンじゃん!」って
思うんじゃないかと思って。
関口 だからねー。それは僕のなかで非常に無念なんですよ・・・
っていうのは、やっぱり、大槻さんが出てきた時に、C-C-Bの関口に
そっくりだといわれてたのに、なぜ今俺が大槻さんにそっくりと言われなきゃ
いけないのか、という微妙な問題なんですよ(笑)。
笹 そうですか。おふたりは鬼才という点でも共通してますよね。
「微熱少年」の話ですけど、
その「微熱少年」というタイトルは、もともと松本先生の作詞で鈴木茂さんが
歌ってる曲で、なぜか映画には挿入歌として出てこないんですけれども・・・
ではその、「微熱少年」を聞いてみましょう。
普通ならここで、主題歌だったレベッカの「モノトーンボーイ」をかける
ところなのですが、ちょっとですね、ひねくれてるので。
松本先生の詩には僕の短歌にも影響を受けてて。
やっぱりこういう懐かしい情景とか影響受けてるんですよ。
関口 わかります。映像的なところとかね。
笹 では聴いて頂きましょう。鈴木茂で「微熱少年」。
<曲>

関口 なんかわかる気がしますね。映画で使わなかったの(笑)。
笹 あははは。わかりますか。
その「微熱少年」の主役は斉藤由貴さんの弟ですよね。
斉藤由貴さんは、もともと弟さんがコンテストに勝手に応募をして
デビューしたという変わったデビューの仕方で有名ですよね。
関口 そう。弟さんのほうがミーハーなんですよ。
でもお姉さんは、堅実な方で、芸能界なんて水物だから食べて
いけないんじゃないかとか当時おっしゃってましたよ。
笹 なんせ高校時代はアニメ研究会の会長だったらしいですからね。
関口 だから当時由貴さんから
「弟は全然才能ないから、関口さんあまり炊きつけないで」って
言われてましたよ。
笹 その予言は当たっちゃいましたね。
関口 当たっちゃったねぇ(笑)。
笹 斉藤隆治さん、今何をしてらっしゃるんでしょうね?
関口 何してるんでしょうねー。
弟であり続けていることは確かだと思いますけどね。
笹 そりゃそうだ(笑)。
当時、隆治さんと仲良かったみたいですね。
関口 そうそうそう。
けっこううちに遊びに来てくれたりしてました。
笹 ほかにも米米CLUBが脇役で出ていたり、広石さんも準主役ででていたり、
かなり豪華ですよね。
関口 そうそうUP-BEATの広石さん。
笹 広石さんは変わってないですね。
関口 そうらしいですね。
広石さんが変わっていないというより、僕が変わりすぎた
といったほうが・・・。
笹 いやいや(笑)。
去年なぜかその広石さんのライブの前座をやらせて頂いたんですけど、
うちの(※4)スーパーアイドル日野誠くんが、ファンの人に広石さんに
似てるって言われたんですよ。
そしたら日野くん喜んじゃって、ほかの客席のファンの人たちに
「ボク、広石さんに似てるって言われるんです!」とか自慢しはじめて、
そしたらそれまで笑顔だったファンの顔色が急に変わって
「それ、他言しないほうがいいよ・・・」ってポツリと言われてました。
関口 アハハハ。
笹 あれは可哀想だったな(笑)。
しかし、松本先生の詞の話に戻りますけど、
独特のフレーズがたくさん出てきますよね。
関口 「壁のラジオ」っていうのがよく出てくるんですよ。
笹 はいはい。あと「微熱」も定番ですよね。
C-C-Bでの名フレーズといえば「勝ち気なシュガーパイ」(笑)。
関口 「空想Kiss」の(笑)。
笹 あのフレーズすごく気に入ってていまだによく使ってるんですけど、
(※5)テレビで言ったらけっこうウケました。
関口 わかりますかね?
笹 その時、司会のYOU THE ROCK★さんには収録の後で
「C-C-B好きなんですか?」って聞かれましたよ。

関口 へぇー!
松本さんって、いわゆる様式的なものが歌謡曲の中に出来上がって
いたものを突破した人だと思いますよ。
(※6)「木綿のハンカチーフ」にしてもああいう歌い方で歌が成立するんだ、
とか。ある種革新的なことでしたよね。
笹 そうですよね。松田聖子の曲の歌詞なんかはかなり乙女チックですよね。
男が書いたものとは思えない。天才ですよ。
「いちご畑でつかまえて」とか(※7)メル偏差値高いですよね。
関口 あはは。「メル偏差値」いいねー。
たしかにメル偏差値高いですよ。
笹 「メル偏差値」は僕が考えた造語なんですけど、
いろんなところで使ってるんですけどぜんぜん流行らない(笑)。
関口 流行りそうだけどね。
笹 関口さんは、中森明菜さんとか松本伊代さんとか
いろんなアイドルに曲を書いていますが、松田聖子さんには書かなかっ
たんですか?
関口 松田聖子さんはね、プロデューサーの方が僕の曲を気に入ってくださって
ぜひ聖子に歌わせたいって言ってくれたんですよ。
笹 はいはい!
関口 だけど、ご本人が「C-C-Bの人ですよね・・・ライバルじゃない。
なんでライバルのつくる曲を歌わなきゃいけないの」ということで、
お断りされまして・・・。
笹 プライド高いですね〜。
でもそれやってたらいまごろカラオケ印税凄かったんじゃないですか。
関口 うん。多少はね。よかったと思うんですけどね〜。
笹 もったいない!
聖子さんには丸くなってほしかったですね。
関口 いまは丸いんじゃないですか。娘さんも。
笹 娘さんの顔は丸いですけどね。
関口 アハハ。
笹 でも、(※8)UP-BEATの広石さんの曲は歌ってますよね。
関口 だから、C-C-Bがアイドル的な要素を強くもっていたからだと思いますよ。
それでいて、ちゃんとアンサンブルもできる、
奇跡的なバランスを持ったバンドだったんだと思いますよ。
笹 まったくそうです!
キャラ、演奏力、アイドル性どれも揃っていて、あんな凄いバンドは
滅多に出ないでしょうね。
C-C-Bは時代が生んだスターですよ。
関口さんは、松本隆先生と筒美京平先生の秘蔵っ子っていうイメージがあるんですけど。
関口 うんうん。
笹 そんな松本先生との共作で大ヒットしたのが「天河伝説殺人事件」。
歌詞を替えた中森明菜さんの「二人静」が50万枚を越える大ヒット。
当時の時代のメロディーですよね。
では、中森明菜さんの「二人静」を聴いて頂きましょう。
<曲>

笹 名曲ですよね〜。
関口 そうですか?歌詞がいいのかな?(笑)
笹 メロディーも絶品ですよ。
明菜さんとはどういうご縁で?
関口 明菜さんとはやたら縁があるんですよ、いろいろ。
ロビーでばったりとか道でばったり会ったりとか、
そういうことが何度も続いたんですよ。
それで、なんとなくこの人とは仕事をするんじゃないかと思っていて、
そしたらその通りになったんですよ。
笹 ありますよね。そういうの。
関口 で、当時あの方と・・・
笹 マッチで〜す!(モノマネ)
関口 そうそう(笑)その方といろいろあったじゃないですか。
それで険悪な雰囲気になったのを、で当時、同じ番組には出せない
というものだったらしいんですよ。
笹 なるほど。
関口 事務所的にもマッチと明菜さんを並べるのは難しいと考えてたみたいなんですよ。
そのふたりの仲を取り持つようにしてこの曲がわりと使われたんですよ(笑)。
笹 そうだったんですか。
関口 「ミュージックステーション」で、事件後に初めて二人がそろって出た、
という。
笹 あー、見てましたその時。
関口 僕がピアノを弾いて歌いながら、その横で明菜さんが歌ったんですよ。
それで収録が終わってお疲れ様でしたって時に
明菜さんが近づいてきて「お疲れ様でした〜」って言ってきたから
「お疲れ様でした」と手を出したら、僕の横をすーっとすり抜けて
その先にマッチがいたという、
そういうバカで間抜けなピエロ役をやってしまったんですよ〜(苦笑)。
笹 いやー、苦い思い出ですね。
でもこの曲渋いですよね〜。
関口 本人のリクエストもあったと思いますよ。
もう洋楽みたいにしてよっていう。
ただね、この曲売れてよかったな〜って思ったんですよ本当に。
笹 ガッポリだったんですか?
関口 いえ、そういう意味じゃなくて。
寸前だった、というかこれが駄目だったらみんな僕のまわりから
去っていくだろうなというムードが漂ってたから、
これに賭けるみたいなところがありましたね。
笹 それで50万枚を越える大ヒット。
関口さんのソロも20万枚を越えるヒット。凄いです。
関口さんはほかにもいろんな方に曲をかかれてますけど、
意外なところでは、木村一八さんの曲も書いてらっしゃいます。
関口 そうなんですよ。「台風野郎」ね。
笹 これは「毎度おさわがせします」つながりですか?
関口 そうですね。
ポリドールからポニーキャニオンに移籍するきっかけになった曲ですね。
笹 この人、のちに本当に世の中をお騒がせすることになるわけですけれども。
関口 そうそう!あれはびっくりしましたよね〜!
笹 それで実際台風のように去っていかれたわけですけど。
関口 そうそう(笑)。うまいこと言うなぁ。
笹 今日も終わりが近づいてまいりました。
次回は作家・関口誠人にスポットを当ててお話を伺いたいと思います。
そういえば「文藝賞」一次予選通過おめでとうございます!
関口 ありがとうございます。さっきはじめて知りました。
笹 これは凄いです。1400くらい応募があるうちの40作くらいしか
通過できませんから。
関口 そうなんですか。すっかり忘れてましたよ。
笹 綿谷りさも「文藝賞」とってブレイクしましたから。
次回はぜひ獲って頂きたいです。
関口 うれしいなぁ〜。
笹 ということで今日のゲストは関口誠人さんでした。
関口 どうも〜。
笹 また次回もよろしく哀愁☆
語注
(※1)「微熱少年」
松本隆監督作品(1987年 東宝)
1960年後半を背景に、音楽に熱を入れる少年の青春を描く。
自ら監督する松本隆の同名私小説の映画化で、
脚本は「それから」の筒井ともみ、撮影は「子猫物語」の藤井秀男がそれぞれ担当。
(※2)広石武彦
'80年代〜'90年代にかけて活躍したロックバンド「UP-BEAT」の美形ヴォーカル。
(※3)大槻ケンヂさんにソックリ
2004年6月19日「日本トンデモ本大賞」の会場で、
関口氏と大槻氏は十数年ぶりの感動の再会を果たす。
笹公人もその場に立ち会った。
(※4)スーパーアイドル日野誠
スーパーキテレツアイドルグループ「銀河ステーション」
http://www.uchu-young.net/ginga/
のリーダー。
(※5)テレビ
TBS系テレビ番組「U−CDTV」(2003年1月24日(金)放送)
に「宇宙ヤング」で出演。
ベッキーの曲(「ベッキー・クッキー・モーニング!」)をプロデュースしたり、
「ハートに16連射」を熱唱したりと大暴れ。
 
(※6)「木綿のハンカチーフ」
太田裕美の1975年の大ヒット曲。
作詞・松本隆 作曲・筒美京平の黄金コンビによる世代を越えた名曲。
(※7)メル偏差値
メルヘンの偏差値。笹公人による造語。
(※8)UP-BEATの広石さんの曲
「チャンスは二度ないのよ」(作詞 松本隆/編曲 笹路正徳)
松田聖子のアルバム「Strawberry Time」(1987年)に提供。
「All About Japan」
関口誠人インタビュー(インタビュアー・四方宏明氏)
を一緒に読むとおもしろさ倍増です。
http://allabout.co.jp/entertainment/technopop/closeup/CU20040809A/index.htm
★NEWS★
8月11日(水)
「マコちゃんキミちゃんのRomanticが止まらナイト」vol.1
〜80年代歌謡祭〜
【日時】8月11日(水) 午後6時開場 7時開演
【料金】1200円+飲食代
【出演】関口誠人(元C-C-B、作家)
http://www.vinet.or.jp/~moon/
笹公人(歌人、宇宙ヤング)
http://www.uchu-young.net/sasa/
【Guest】掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)
http://www.musicmine.com/roman-p/
【場所】新宿ロフトプラスワン:TEL 03-3205-6864(午後6時半〜深夜0時)
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/map.html
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